格闘家の引退後は?

格闘家の引退後をご紹介します。

ここで言う「格闘家」とは、プロボクサー総合格闘技キックボクシング・・・など格闘技選手の総称です。

 

格闘家は、有名な選手ほどなかなか「一般企業に就職」というのに抵抗があります。

ですので、そうした選手は「スポーツジムの経営」「飲食店の経営」など、経営者の道に進む人が多いです。

引退後の独立・起業は危険・・・

ただ、こうした格闘家のほとんどは経営に失敗します。

優れた格闘家ではあっても「経営」は初心者だからです。

 

借金を背負って返済が厳しくなり、自己破産する人もいますし、「経営コンサルタント」「起業コンサルタント」など怪しいコンサルタントに騙されて、お金をだまし取られてしまう人もいます。

 

経営は甘くありません。

経営の道に進むのであれば、かなり慎重にならなければいけませんし、

どれだけ慎重になっても、経営は失敗すると思ってください。

 

詳しくは『起業したい元アスリートやスポーツ選手へ』を読んでみてください。

資格も意味がないかも・・・

また、セカンドキャリアのためにスポーツ系や健康系の「資格」をとる格闘家もいますが、これも意味がありません。

特に民間資格で「食える資格」はほとんどありません。

民間資格のほとんどは「資格を作った協会を儲けさせるためのもの」ですので、資格取得の費用を払って終わりというケースが多いです。

 

また、国家資格も「食える」とは言っていません。

柔道整復師や鍼灸師も3年間専門学校に通わなければいけませんので、その学費も必要ですし、

その後接骨院や整骨院で働いても年収の上限があります。

 

「スポーツトレーナー」を目指す人もいますが、

日本では「スポーツトレーナー」の仕事があいまいで、あまり需要が多くありません。

日本ではスポーツトレーナー・パーソナルトレーナーは「食える仕事」ではありません。

※食えているのはごく一部のトップトレーナーだけです。

 

資格をとるのも慎重になる必要があります。

有名格闘家の引退後をご紹介

須藤元気さんの引退後

須藤元気さんは元総合格闘家です。

K-1での活躍が印象的ですよね。

総合格闘技で優秀な選手で、2004年にはホイラー・グレイシーに1ラウンドKO勝ちしています。

 

拓殖短期大学時に、レスリング(グレコローマンスタイル)で全日本ジュニアオリンピックで優勝し、世界ジュニア選手権に出場しました。

短大卒業後、1998年に渡米してロサンゼルスのビバリーヒルズ柔術クラブに所属しています。

そのときアメリカの格闘技大会に出場して経験を積みました。

その後、K-1で活躍することになります。

 

2006年に現役を引退しています。

須藤元気さんはもともと多彩で、現役時代から映画俳優デビュー、歌手デビューも果たしています。

また、拓殖大学レスリング部監督にも就任しています。

 

書道でも才能を発揮しており、数々の賞を受賞しています。

 

2009年にパフォーマンスユニット「WORLD ORDER」を結成しています。

このパフォーマンスユニットは世界的な活躍をしています。

 

また、2011年の東日本大震災後にボランティア組織「Team WE ARE ALL ONE」を立ち上げ、9月まで毎月被災地に行きボランティア活動をしています。

非常に多様な活躍を見せる須藤元気さんに今後も注目ですね。

角田信朗さんの引退後

角田信朗さんは元空手家です。

大学時代は実戦空手同好会の主将を務めていました。

大学卒業後は、不動産業のサラリーマン、ラーメン屋店員として働きながら、正道会館神戸支部長として空手を続けていました。

その後、正道会館の本部道場の職員になり、師範代になりました。

 

K-1での活躍を覚えている人も多いと思います。

道着を着て角田選手が戦っている姿をよく目にしましたね。

 

また、現役を続けながらレフェリーとしても活躍。

大晦日に角田さんがレフェリーをしている姿もよく見ましたよね。

 

現役を引退後は俳優やタレントとしてのご活躍が印象的です。

バラエティ番組に出ることもありますし、映画やドラマに俳優として出演されているのもよく目にします。

演技がとても上手なため、前から俳優さんだったかのように思ってしまうほどです。

NHK大河ドラマには3本も出演しています。

これからも活躍が楽しみですね。

佐竹雅昭さんの引退後

佐竹雅昭さんは元空手家・格闘家です。

佐竹選手といえば、90年代の「K-1」創成記を支えた名選手ですね。

当初は唯一の日本人ファイターという印象でしたね。

 

最初は正道会館に入門し、空手家として活躍。

多くの空手の大会にて優勝しています。

その後はキックボクシングにも進出しています。

プロキックボクシング戦績は、

  • 総試合数:33
  • 勝ち:19
  • KO勝ち:13
  • 敗け:9
  • 引き分け:5

となっています。

 

1993年ころからK-1に参戦。

数多くの有名選手と拳を合わせてきました。

1999年のK-1 GRAND PRIX ’99の1回戦で武蔵選手と対戦し、ダウンを奪ったにも関わらず判定負けとなります。

試合直後にリングサイドにいた石井和義館長と試合結果を巡って激しい口論を交わしましたが、この敗戦を最後にK-1と正道会館から離脱しています。

 

その後はPRIDEに参戦や、プロレスデビューも果たしています。

2002年に吉田秀彦と対戦して一本負けします。

この試合を最後に現役を引退しています。

 

現役引退後の2003年に京都府京都市内に「佐竹道場」を開きます。

2007年には京都の企業、会社、医院などの経営者を対象にした「平成武師道」という人間活学塾を立ち上げ、人材育成・企業社員育成を行いました。

2013年には参議院議員選挙出馬しましたが、落選しています。

アスリート専門の就職・転職の相談窓口

昔一世を風靡した格闘家が、引退後はコンビニでアルバイトをしているケースもあります。

多くの格闘家はアルバイトをしながら試合に出ている選手が多く、「自分が格闘技で食べていけるかどうか」の判断がつきにくいです。

アルバイトをしながら試合という毎日に没頭していると「気が付いたら30代」という人も多く、一般企業への転職が困難になります。

 

「いままで格闘技しかやってきませんでした」という30代となると、1人でやみくもに転職活動をしてもうまくいきません。

元格闘家と企業の『つなぎ役』に相談すると失敗がなくなります。

 

元格闘家を含め、「アスリート専門の就職・転職の相談窓口」があるため、そうしたところに相談すると良いでしょう。

「自分に合う企業」を紹介してもらえますし、スムーズにセカンドキャリアを始めることができます。

 

実は「元アスリートを採用したい」という企業は増えています。

20代の若者が「すぐに会社を辞めてしまう」という現代、アスリートは「根性がある」「粘り強い」と注目している企業が増えています。

ただ、そういった企業をどう探せばいいかが問題です。

ネットの求人情報を見てもそうした企業かどうかを判断できません。

 

アスリート専門の就職・転職の相談窓口」は、そうした企業を紹介してくれるため有効です。

元アスリートのインタビューサイト

元アスリートの引退後のインタビューサイト」があり、とても参考になりますので見てみてください。