競輪選手の引退後、どうなるの?

競輪選手の引退後についてご紹介します。

競輪選手は比較的競技寿命が長く、平均の引退年齢は44歳です。

 

40代を超えてから競輪選手を引退する人が多い理由は、40歳を超えると退職金が多くでるという制度があるからです。

40歳を超えてから現役を引退すると退職金が1500~2000万円、年金が約120万円出ると言われています。

 

ですが、もちろん成績が悪ければ競輪選手を続けられず引退になります。

成績が悪い競輪選手は20代で引退する人もいます。

成績が悪ければS1→S2→A1→A2と階級が下がっていき、A3に下がったときに引退を考える競輪選手が多いようです。

 

B級でも年収は200~300万円くらいはある状態ですが、競輪業界の不況もあり、収入は落ちているのが現実ですよね。

 

引退後の競輪選手は退職金や年金がでるため、まったく無収入というわけではありませんが、それだけで残りの人生を食べていけるわけでありません。

競輪選手の引退後の仕事は?

競輪選手は引退後にどのような仕事をしているのでしょうか?

競輪選手引退後のセカンドキャリアの参考にしてください。

競輪選手引退後に競輪場の職員になる

競輪選手引退後に競輪場の職員に就職する人もいます。

競輪場の警備や、その他雑業の競輪場職員です。

実質はアルバイトのような仕事になるため、給料は安いです。

 

「競輪に関わる仕事」ではありますが、現役競輪選手に比べると給料は激減するため、引退後の生活水準を大きく下げることに抵抗がある人もいます。

もちろん、引退した競輪選手は就職しやすい仕事ではあるため、就職活動は楽というメリットはありますが、収入面に問題があります。

人気のあった競輪選手は、引退後に解説の仕事をすることも

現役時代に人気のあった競輪選手の中には、引退後に競輪の解説の仕事をする人もいます。

しかし、解説の仕事は単発の仕事のため、収入に波が発生しやすく安定しません。

解説者も人気商売のため、人気がなければ声がかからなくなり廃業になります。

現役時代に有名であったことと、解説者としての能力が必要な厳しい仕事です。

その他、一般のサラリーマン

競輪選手を引退後に、まったく競輪と関係ない一般企業にサラリーマンとして就職・転職する人もいます。

ですが、今まで競輪しかしてこなかった人で、社会経験もない競輪選手だと、引退後の就職・転職活動の難易度は高いです。

20代のうちに競輪選手を引退した人であれば、まだ一般企業のサラリーマンとしてのセカンドキャリアは可能性があります。

しかし、30代や40代で引退した競輪選手で、社会人経験がない人が一般企業のサラリーマンとして就職・転職するにはかなり難しいです。

 

厳しい競輪選手の世界で培ってきた「勝負強さ」「目標を達成する力」「ライバルとの切磋琢磨」「自分を追い込むこと」「あきらめない姿勢」は、ビジネスの世界でも活用できます。

引退した競輪選手が一般企業に就職や転職をする際に「自分は競輪しかしてこなかった」ということをデメリットに思っている人がいますが、「勝負強さ」「目標を達成する力」「ライバルとの切磋琢磨」「自分を追い込むこと」「あきらめない姿勢」を武器にすると、企業の面接官に好印象です。

 

厳しいプロスポーツの世界で闘ってきた」ということが、引退した競輪選手の大きな武器です。

引退した競輪選手が企業から採用をもらうためには『採用面接のコツ』があります。

日本で唯一の元プロスポーツ選手専門の就職・転職の相談窓口」があり、そこでは「引退した競輪選手の採用面接のコツ」も教えてくれます。

こうした相談窓口を活用することで、競輪選手の引退後のセカンドキャリアをスムーズにスタートすることができます。

 

また、『体育会系が就職や転職に有利な15の理由』も参考になると思いますので、読んでみてください。

競輪選手引退後の起業は要注意…

引退した競輪選手で起業する人がいますが、引退後の起業にはリスクがあるため注意してください。

競輪選手が引退後、どのような起業をしているのかご紹介します。

競輪選手引退後にスポーツジムの開業

競輪選手現役時代に貯めたお金や、銀行から融資を受けて、引退後にスポーツジムを開業する選手がいます。

ですが、スポーツジムはけっこうリスクが高いです。

リスクが高い理由は、

  • 自分のスポーツジム(場所)を持つと、家賃が高い
  • 運動器具などの初期投資が高い
  • 家賃や初期投資が高いのに、客単価が安い
  • 最初から人を雇わないとできない

となっています。

 

簡単に言うと「お金がかかる割に、お客さん1人当たりが使ってくれるお金が少ない」ということです。

スポーツジムの運営を続けていくには、たくさんのお客さんを集客する必要があります。

ところが、スポーツジムに毎月通って運動する人口が多くないことと、他にもたくさんスポーツジムやフィットネスクラブはあるため、そうした競合店に打ち勝つ必要があります。

 

スポーツジムやフィットネスクラブにはブランドがあるところもあるため、勝つのは簡単ではありません。

集客ができなければ経営難になり、資金がなくなって廃業になります。

銀行から借金をしている場合、借金が返せなくなって自己破産する引退した競輪選手もいます。

競輪選手引退後に整骨院や整体院などの開業

競輪選手引退後に、整骨院や整体院を開業する人もいます。

ちなみに、整骨院を開業するには「柔道整復師」の国家資格が必要です。

柔道整復師の国家資格を取得するには、柔道整復学科のある大学か専門学校を卒業して、国家試験に合格する必要があります。

 

大学は4年、専門学校は3年かかります。

柔道整復師になるには時間とお金と労力がかかるということです。

「そこまでして柔道整復師になりたいか」というのが焦点になるでしょう。

 

現役時代に柔道整復師の先生にお世話になった元競輪選手もいるでしょう。

「人の体を治す側になりたい」という強い意志がないと続かない仕事です。

 

競輪選手引退後に柔道整復師の資格をとって整骨院を開業したとしても、経営がうまくいくとは限りません。

整骨院の数は多く、ライバル店が多いということです。

整骨院は開業から3年で約4割が廃業しています。

生き残るのが大変な世界です。

引退後に苦労して柔道整復師の資格を取得して開業しても、患者さんが集まらず廃業に追い込まれてしまっては意味がありません。

 

ちなみに、整体院は国家資格がありませんので、技術があれば誰でも開業できます。

ですが、何の知識もないまま患者さんの体に触れるのは危険すぎます。

整体スクールに通ったり、整体院で修業したりして整体の基礎を勉強してから開業しましょう。

 

誰でも開業できるということは参入障壁が低いということですから、それだけライバル整体院も多いということです。

ちなみに、整体院の3年後の廃業率は90%以上と言われています。

ほとんどがうまくいかないということですね。

整体院や整骨院の開業はリスクが高いということです。

競輪選手引退後に飲食店を開業

競輪選手を引退後に飲食店を開業する人もいます。

飲食店はあらゆる商売の中でも、かなり難易度が高い方です。

もし、安易に飲食店を開業しようと思っている人がいたら、絶対にやめてください。

 

なぜ飲食店は難易度が高いかというと、

  • 初期投資が高い
  • 1人あたりのお客さんが使う金額が少ない
  • 仕入れたものが腐る
  • ライバル店が多く、競争が激しい
  • 固定費が高い

です。

飲食店は2年以内に約50%が廃業しています。

 

「初期投資や固定費が高いのに、お客さん1人あたりが払ってくれるお金が少ない」というビジネスです。

そのため、たくさんのお客さんを集客しなければいけません。

ですが、飲食店はいくらでもあります。

他の飲食店に勝てる理由がないとうまくいきません。

 

飲食店は「おいしいお店」でも廃業します。

味がおいしいから成功するというわけではありません。

例えば、材料や調理法にとことんこだわった牛丼屋さんがあったとしても、結局は吉野家・すき家・松屋には勝てないのです。

 

競輪選手引退後に飲食店を開業するのは本当に厳しいので、あまりおすすめできません。

詳しくは『起業したい元アスリートやスポーツ選手へ』を読んでみてください。

競輪選手を引退後にアパート経営など不動産業を始める

競輪選手を引退後に、アパート経営など不動産業を始める選手もいます。

不動産業をやったことがない元競輪選手は、不動産業はあまりおすすめしません。

想像よりも不動産経営は厳しいものです。

 

競輪選手の現役時代に貯めたお金を元手に、金融機関から借入もして引退後に不動産業を始める人もいます。

不動産業で最も大切なのは「不動産の立地」です。

 

例えば、アパートを購入してアパート経営をするとしましょう。

購入する物件は「駅から徒歩5分以内の物件」でないと、話になりません。

ですが、駅から徒歩5分以内には土地が余っていないことも多く、売りに出ているアパートも少ないです。

ようは「激戦区」なのです。

良い物件がなかなか出てこないですし、もし出てきたとしても、アパートの金額はとても高いです。

相当な自己資金額がないと経営は厳しくなります。

 

注意すべきは不動産業者です。

不動産業者は、アパート経営がうまくいってもうまくいかなくてもどっちでもよく、ようはアパートを買ってくれればそれでいいのです。

そのため、悪質な不動産業者や、ノルマが足りていない担当者に当たってしまうと、本当はうまくいかない物件を買わされてしまう可能性があります。

嘘でも「この物件なら空室もできにくいですし、家賃も高めにとれますから利回りは良いですよ」と言ってくる可能性があります。

 

不動産業に失敗すると多額の自己資金を失うか、多額の借金が残ってしまうリスクがあります。

競輪選手引退後の不動産経営も甘くないので注意してください。

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競輪選手の引退後のセカンドキャリアをスムーズに始められますので、有効に相談窓口を活用してください。

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