バスケットボール選手の引退後は?
バスケットボール選手の引退後の進路はかなり選択肢がありますが、そのほとんどは一般企業への就職です。
JBLとBJリーグの統合によりBリーグができましたが、チームによって年俸や年収は様々です。
チームの財政状態も違い、独自の練習体育館がないチームもあります。
チームの財政状態が悪ければ、当然選手の年俸も低いです。
「Bリーグでプロ化された」といっても、Jリーガーやプロ野球選手に比べるとまだまだ稼げるスポーツではないのが現状です。
バスケットボール自体がまだ日本ではマイナースポーツという現実もあるため、田臥勇太選手レベルであれば引退後も仕事はあるでしょうが、多くの選手は引退後もバスケットボールに関わっていくのは困難です。
企業の社員選手の場合は、現役引退後、その会社の仕事に専念するパターンが多いですが、中には引退と共に会社を去る選手もいます。
会社の仕事を免除される嘱託契約の選手は、引退後は企業との契約も切れます。
そうした選手は転職活動をするか、独立起業する人もいます。
「イーキャリアNEXT FIELD」がバスケットボール選手の引退後のサポートをしていますが、「選手が本当にやりたい仕事なのか」というところが理屈と現実の違いが出ることもあります。
どうしても「まったくバスケットボールと関係ない仕事」が多いのが現実のため、選手がなかなか第二の人生を決断できないこともあります。
有名バスケットボール選手の引退後のご紹介
日本の有名バスケットボール選手の引退後をご紹介します。
どのようなセカンドキャリアを歩んでいるのでしょうか?
外山英明さんの引退後
外山英明選手は、日本人初のプロバスケットボール選手です。
現役時代は、
- 1989~1994年 熊谷組
- 1994~1999年 大和証券
- 1999~2000年 春日野クラブ
- 2000~2006年 アイシンシーホース
でプレーしています。
1997年に、日本人で初めてプロ選手になっています。
※長谷川誠選手と同時期。
2006年に現役を引退しています。
現役引退後は、バスケットボールカレッジなどで後進の指導や、試合解説者をしています。
また、2012年にはエバラヴィッキーズのヘッドコーチに就任しています。
2013年に退任しています。
今後の活躍も楽しみですね。
佐古賢一さんの引退後
元プロバスケットボール選手の佐古賢一さんは90年代~2000年代に活躍したポイントガードです。
現役時代は、
- 1993~2002年 いすゞ自動車ギガキャッツ
- 2002 – 2011 アイシンシーホース
でプレーしています。
95年のユニバーシアード大会では、アレンアイバーソンやティムダンカン率いるアメリカチームとも対戦しています。
ポイントガードとしての能力はもちろん、3ポイントシュートも得意で、「得点できるポイントガード」として、長谷川誠選手と共に日本のバスケットボール界をけん引したポイントガードです。
2011年に現役を引退しています。
現役引退後は、日本バスケットボール協会理事に就任しています。
また、レバンガ北海道の運営法人(一般社団法人北海道総合スポーツクラブ)の理事も兼任しました。
2014年からはNBLの広島ドラゴンフライズのヘッドコーチに就任しています。
2016年にはBリーグのB2チームで監督を勤めましたが、B1昇格を果たせず2017年に退団しています。
2017年6月にバスケットボール男子日本代表アシスタントコーチに就任しています。
長谷川誠さんの引退後
元バスケットボール選手の長谷川誠さんは、日本のバスケットボール選手でかなり有名な選手ですね。
松下電器→ゼクセル→サンディエゴ・ワイルドファイヤ→いすゞ自動車→新潟アルビレックスBB→秋田ノーザンハピネッツでプレーしました。
2013年に引退し、その後は、秋田ノーザンハピネッツのテクニカルディレクターに就任しました。
また、日本バスケットボール協会3×3推進室専門委員にも就任しました。
2014年はそれまで秋田のヘッドコーチに就任しましたが、2017年に秋田ノーザンハピネッツがBリーグでB2降格が決定した責任を取り、ヘッドコーチ辞任を表明しました。
今後の活躍にも期待ですね。
引退したバスケットボール選手の就職先
よほどの有名選手であれば現役引退後もバスケットボールに関係する仕事を続けることもできますが、多くの選手は一般企業に就職しています。
バスケットボール選手の引退後の就職先は、
- 不動産営業
- 生命保険営業
- 損害保険営業
- 薬局グループ
- 飲食チェーン
- 携帯電話会社
- 建設会社の施工管理
- 服飾、アパレル
- 引っ越し業
- 運送業
- 人材紹介会社
- ハウスメーカー営業
- 食品会社
- ビル管理会社
- 自動車の営業マン
- 印刷会社
- 製造業、工場勤務
- スポーツ用品関係
- 警備会社
- 航空会社
- 会計事務所
- ガス会社
- エレベーター会社
- タクシー運転手
- 設計事務所
- コンビニ
- スポーツジム
- 工務店
- 百貨店
- 警察官
- その他サラリーマン
などです。
バスケットボール選手は大卒者が多いため、ある程度大きい企業に就職することもできますが、大きい企業だから仕事が長く続くとは限りません。
バスケットボールと関係ない仕事をやる以上は、気持ちの切り替えも必要です。
ごく一部の選手はプロ球団や企業チームの監督コーチをすることもありますが、ほんの一握りです。
また、教員免許がある選手は教員になることもありますが、教員は空きがないとなれませんので、給料が低い非常勤講師などになってしまうケースも多いです。
独立・起業は危険
また、元スポーツ選手の被害が多いのが「開業コンサルタント」「起業コンサルタント」「経営コンサルタント」などに騙されてお金を失ってしまう、借金を負ってしまう、自己破産してしまうなどの被害も多いです。
経営は甘くありません。
プロ選手が引退すると寄ってくる輩がいますので、絶対に信用してはいけません。
詳しくは『起業したい元アスリートやスポーツ選手へ』を読んでみてください。
セカンドキャリアとして、何か資格を取得する人もいますが、資格をとっても年収が上がるわけではありません。
多くの選手は、一般企業に就職・転職します。
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