水泳選手の引退後は?
水泳選手の引退後をご紹介します。
水泳は競技寿命が短いスポーツですので、引退年齢も早めです。
多くの水泳選手が大学を卒業時点で引退し、特に水泳と全く関係ない一般企業に就職します。
オリンピックを目指すようなトップの水泳選手だけが、大学卒業後も水泳競技を続けますが、おおよそ20代後半くらいで引退します。
水泳の成績が優秀だった選手の引退後は、スイミングスクールのコーチ・インストラクターなどの進路もあります。
幸い、「子供の習い事」で今も人気なのが「スイミング」です。
ただし、引退後のスイミングスクールのコーチにも問題はあります。
- 年齢の問題(長く続けられる仕事ではない)
- 給料が低い
という点です。
引退後にスイミングコーチだけで家族を養うほどの収入を得るのは難しいです。
水泳選手の引退後のセカンドキャリアとして、何か資格を取得する人もいますが、資格をとっても年収が上がるわけではありません。
企業に就職して水泳を続けた選手の引退後
企業に就職して水泳競技を続ける選手もいます。
水泳選手の就職先企業は様々ですが、スポーツに関連する企業に就職する選手も多いです。
水泳引退後はその企業で社業を続ける人も多いです。
ただし、水泳引退をきっかけに退職する水泳選手もいます。
退職した水泳選手は「水泳に関わる仕事がしたい」ということで、引退後にスイミングスクールや水泳に関する仕事に転職していきます。
しかし、引退後に水泳に関わる仕事に就ける確率が高いのは、水泳競技時代の実績が優秀な人だけです。
※オリンピック水泳でメダルを獲得したとか。
「引退後に水泳で食っていく」というのはそんなに甘いことではありません。
引退後にタレントや俳優になった元水泳選手
引退した元水泳選手でテレビにでるようなタレントに転身した人は少ないです。
少ない中でも、引退した水泳選手でタレントや俳優として活躍している人をご紹介します。
宮下純一さん
宮下純一さん北京五輪男子400mメドレーリレーで銅メダルを獲得しています。
出場した主な大会は、
- 2003年 ユニバーシアード(韓国)
- 2005年 世界水泳選手権(カナダ)
- 2006年 パンパシフィック水泳選手権(カナダ)
- 2006年 アジア競技大会(カタール)
- 2007年 世界水泳選手権(オーストラリア)
- 2008年 北京オリンピック
です。
大学卒業後に大手芸能事務所ホリプロに契約社員として入社しています。
スポーツ文化部所属で、水泳に専念できる契約だったため、ホリプロに出社することはほとんどありませんでした。
2008年に現役を引退しています。
現役を引退後は元々の勤務先であったホリプロにタレントとして所属して、数多くのテレビ番組に出演しています。
特にNHKの「あさイチ」は印象的でしたね。
その他、ドラマやCMにも出演しています。
今後のご活躍も楽しみですね。
藤本隆宏さん
藤本隆宏さんは1988年ソウルオリンピックと1992年バルセロナオリンピックに2大会連続で出場した水泳選手です。
バルセロナオリンピックでは水泳個人メドレーで決勝に進出しています。
1989年には200mと400m個人メドレーで日本記録を樹立しています。
1996年のアトランタオリンピックに出場するためにオーストラリアに水泳留学をした際に、オーストラリアでミュージカルの「レ・ミゼラブル」を見て感動し、舞台俳優を目指し始めます。
※このころは水泳と舞台俳優を目指す活動がかぶっていたようですね。
アトランタオリンピック前の1995年に劇団四季のオーディションを受験して合格しました。
劇団四季へ入団して研究生として俳優人生をスタートしています。
その後、アトランタオリンピックの水泳代表選手を決める日本選手権で代表入りを逃したことをきっかけに引退。
水泳引退後は俳優業に転身しました。
現在のご活躍は皆さんも知っている通りです。
大河ドラマ「平清盛」にも出演しています。
田中雅美さん
田中雅美さんは元平泳ぎの選手です。
オリンピックはアトランタ、シドニー、アテネに出場しています。
シドニーオリンピックでは水泳400mメドレーリレーで銅メダルを獲得しています。
2005年に水泳競技を引退しています。
水泳引退後は芸能事務所「三桂」に所属して、スポーツコメンテーターとして活躍を始めています。
水泳講師として全国各地へも飛び回っています。
スポーツ、水泳に関わるセカンドキャリアを歩んでいる人ですね。
寺川綾さん
寺川綾さんは元背泳ぎの選手です。
オリンピックはアテネとロンドンに出場しています。
アテネオリンピックでは水泳100m背泳ぎで銅メダルを獲得しています。
2013年に水泳競技を引退(卒業)しています。
寺川綾さんは近畿大学を卒業後、スポーツメーカーのミズノに入社しています。
ミズノに入社後は水泳企業選手として活躍していました。
引退後もミズノに勤めていたようですが、2016年からテレビ朝日の「報道ステーション」のスポーツキャスターとして活躍。
翌年2017年にはスポーツ選手のタレント事務所である「スポーツビズ」と契約しています。
今後もテレビで見ることが多そうな人で、楽しみですね。
引退後にタレントや俳優になる元水泳選手は少ない
引退後にテレビに出るようなタレントとして活躍できる水泳選手はほんの一握りです。
ある程度のルックスも必要でしょう。
引退後、多くの元水泳選手は一般企業に就職しています。
中村真衣さんの引退後
水泳選手引退後に特殊なキャリアを歩んでいらっしゃいます。
中村真衣さんと言えば、2000年のシドニーオリンピックでの銀メダルと銅メダルの受賞が印象的ですね。
2002年に日本水泳界初となるプロスイマーに転向しています。
2007年、27歳で現役を引退しています。
引退後は、水泳教室やスイミングアドバイザーとして幅広く活動されています。
江崎グリコのサポートで、全国各地で水泳教室や各種イベントを開催しています。
また、B&G財団(「国民の心とからだの健康づくり」を推進している公益財団法人)で、各市町村にあるB&G海洋センターのプールでも水泳指導をしています。
それ以外の仕事としては、
- スポーツ関連の講演
- JOCが主催するオリンピアンを呼んだイベントなどに参加
- 日本水泳連盟の生涯スポーツ委員
- 新潟県水泳連盟の理事
- 日本マスター水泳協会の理事
など、とても幅広いご活躍をされています。
引退後の中村真衣さんのインタビューがありますので、見てみてください。
水泳選手の引退後として、とても参考になります。
引退後に起業した元水泳選手
水泳選手を引退後にで起業したことで有名なのは北島康介さんです。
ご存知の通り、アテネオリンピックと北京オリンピック水泳100m平泳ぎと200m平泳ぎの金メダリストです。
2016年に水泳競技を引退後に、「株式会社IMPRINT」という会社を立ち上げ、代表取締役社長を務めています。
東京都内の公共プールやスポーツクラブの水泳プールを貸切で利用するスイミングクラブです。
引退後の起業はリスクもある
水泳で北島康介さんくらいのキャリアと知名度があれば、引退後に起業して成功することもできるでしょう。
しかし、引退後の起業はリスクも大きいため、慎重な判断が必要です。
事実、元水泳選手が引退後に起業してビジネスに失敗し、借金を抱えて廃業してしまう事例があります。
再就職するにも年齢が高くなっているし、水泳での知名度もなければ転職はかなり不利になります。
引退後の起業がいけないとは言いませんが、非常にリスクがあるということを覚えておきましょう。
元水泳選手が引退後に起業するときは悪徳コンサルが寄ってくる…
「引退したスポーツ選手・水泳選手が起業する」と聞くと「経営コンサルタント」と名乗る人が寄ってくることがあります。
「あなたのビジネスがうまくいくようにお手伝いしますよ」という感じで引退した選手に近づき、コンサルティング料をとられます。
特に、今までビジネスや起業の経験がない引退した水泳選手は、まんまとその口車に乗せられてコンサルティング料を払ってしまう人がいます。
コンサルティング料をとるだけとったらいなくなる悪徳コンサルがいるので注意してください。
「引退したスポーツ選手・水泳選手は商売のことをわかっていない」という目で見ている悪徳コンサルもいるため、騙されないように注意してください。
詳しくは『起業したい元アスリートやスポーツ選手へ』を読んでみてください。
引退後の水泳選手の就職・転職の注意点
現実的には、引退後は多くの選手が水泳とは関係ない一般企業に就職していきます。
教育学部を出て教員免許を持っている人は、引退後に教員になることもありますが、教員は空きがないと正職員になれません。
非常勤講師はなかなか生活できるほどの給料を稼ぐことができず、結果的に教員にならない人も多いです。
ただし、今までずっと水泳ばかりやってきた人が、引退後にいきなり「一般企業に就職」といっても、どういった基準で企業を選べばよいかわかりません。
そもそも「就職活動」もあまり経験がない、面接もあまり受けたことがないという引退した水泳選手もいます。
引退後、やみくもに求人に応募してもうまくいきません。
日本で唯一の元スポーツ選手専門の就職・転職支援窓口
そこで有効なのが、日本で唯一の『元スポーツ選手専門の就職・転職支援窓口の活用』です。
引退した水泳選手も相談できます。
「元スポーツ選手専門の就職・転職の支援窓口」は、
引退後に自分に合う企業、自分の競技実績を評価してくれる企業を無料で紹介してくれます。
「スポーツ選手を評価してくれる企業」
「元スポーツ選手を採用したい企業」
の求人情報を専門で持っているのはここだけです。
日本で唯一の「元スポーツ選手専門の就職・転職の支援窓口」は、
を運営していますので、ご自身に合う相談窓口を有効活用してください。
引退後のセカンドキャリアに有効です。
元アスリートのインタビューサイト
「元アスリートの引退後のインタビューサイト」があり、引退後のセカンドキャリアの参考になりますので見てみてください。