プロレスラーの引退後は?
プロレスラーを引退した後は、どのような職業に就いているのでしょうか?
プロレスラーの平均引退年齢は40歳です。
人気のあるプロレスラーは50代でも現役を続ける人もいます。
平均引退年齢が40歳ということは、プロレスラー引退後のセカンドキャリアをきちんと準備しておかないと転職は難しいです。
転職には「35歳の壁」というものがあり、引退したプロレスラーでなくても35歳を超えてしまうと転職は一気に難しくなります。
引退後にプロレス団体で働くプロレスラーも
プロレスラーを引退後は、プロレス団体関係の仕事に就く人もいます。
プロレス団体のスタッフ、新人プロレスラーの育成、興行のスタッフなど、引退後にプロレスの裏方の仕事をする人もいます。
ですが、あくまでも裏方の仕事のため、収入は多くありません。
定年までできる仕事というわけでもなく、40代後半や50代になってからプロレス関係の仕事を失い、転職活動を始める元プロレスラーもいます。
ただし、40代や50代で就職できる仕事はほとんどなく、引退したプロレスラーには厳しい現実が待っています。
プロレスラー引退後にプロレス後遺症に悩まされ、悲惨な生活を送る人も
プロレスラー現役時代に体を酷使したことで、プロレス後遺症に苦しみ、仕事はおろか日常生活に支障が出る元プロレスラーもいます。
膝、腰、肩、背中、脚、首、頭を痛めたことで、常に体調が悪かったり、歩くことも困難な引退したプロレスラーもいます。
こうなるとプロレスラー引退後の就職や転職にも支障がでます。
現役時代に人気のあったプロレスラーでも、引退後に悲惨な生活を送っている人もいるのです。
プロレスラー引退後の就職先
プロレスラーを引退後に、プロレスと全く関係ない職業に就職・転職する人もいます。
引退したプロレスラーが実際に就職・転職した職業をご紹介します。
プロレスラー引退後のセカンドキャリアの参考にしてください。
スポーツトレーナー・パーソナルトレーナー
プロレスラー引退後にスポーツトレーナーやパーソナルトレーナーに就職する人もいます。
プロレスラー向けのトレーナーではなく、一般の人向けのスポーツトレーナーです。
スポーツトレーナー・パーソナルトレーナーになるには、スポーツトレーナーの専門学校を卒業した方が就職先の候補が増えます。
ですが、スポーツジムやフィットネスクラブでは未経験者でもスポーツトレーナーを募集しているところがあります。
有名なスポーツジムやフィットネスクラブは、
- コナミスポーツクラブ
- スポーツクラブNAS
- THINKフィットネス
- カーブスジャパン
- セントラルスポーツ
- 東急スポーツオアシス
- ティップネス
- 東武スポーツクラブ
- ライザップ
- ウェルネスフロンティア
- 野村不動産ライフ&スポーツ
- ルネサンス
などが代表的です。
ただし、プロレスラーを引退した年齢が高い場合は、就職や転職は不利です。
また、スポーツトレーナーやパーソナルトレーナーの仕事は年齢が上がってくると続けられなくなるデメリットがあります。
そうなるとまた転職活動をする必要があります。
さらに年齢が上がってからの転職活動は苦戦します。
飲食店勤務
プロレスラー引退後に飲食店で勤務する人もいます。
プロレスの練習生になると、道場で先輩たちの料理を作ることがあるため、料理の腕が良いプロレスラーはいます。
プロレスラーを引退後に料理の道に進む人もいます。
飲食店で修業して、その後自分の店を開業する元プロレスラーもいます。
引退後のプロレスラーが飲食店で働く割合は多いです。
プロレスラー引退後のトラック運転手になる
プロレスラーを引退後にトラックの運転手になる人もいます。
トラック運転手になるには、中型以上の運転免許が必要です。
中型や大型の自動車運転免許がない引退したプロレスラーは、自動車学校で中型以上の運転免許を取得してトラック運転手になる人もいます。
トラック運転手は深夜の長距離運転もあり、とても体力が必要な仕事です。
「体力が必要な仕事」という点では、引退したプロレスラーには良い仕事かもしれませんね。
ただし、一般の人より車の運転をする時間が長い分、交通事故に遭う確率は高くなります。
体が資本の仕事のため、高齢になってくると厳しい仕事でもあります。
プロレスラーを引退後に建築業の大工やとび職になる
プロレスラーを引退後に建築業の大工やとび職を目指す人もいます。
これは「職人」の世界のため、就職というよりは修行です。
プロレスラーになる前から大工やとび職人の覚えがある人は良いですが、引退後に初めてやるとなると厳しい世界です。
特に、年齢を重ねてしまった引退したプロレスラーには厳しい仕事です。
30代を超えて未経験となると雇ってくれる工務店も少ないです。
若くしてプロレスラーを引退した人に可能性がある世界です。
大工やとび職人の技術が身につけば、ケガや病気で働けなくならない限り仕事に困ることはありません。
手に職がつけば安心です。
ただし、大工やとび職人の修業はとても厳しいものです。
ですが、厳しいプロレスラーの世界でやってきた強靭な体力と精神力がある元プロレスラーであればできる仕事かもしれません。
バイクや自動車の整備士
プロレスラーを引退後にバイクや自動車の整備士になる人もいます。
整備士になるには整備士の専門学校を卒業して、整備士の試験に合格する必要があります。
基本的な素質としては「機械いじりが好き」ということが求められます。
一見プロレスラーと結びつかない仕事ではありますが、現役時代にバイクや車が好きで、自分でいじるのも好きだった元プロレスラーには良い仕事かもしれません。
整備士の仕事も「手に職がつく仕事」ですので、技術が身につけばくいっぱぐれることはありません。
ただし、整備士の仕事は長時間労働ですし、夏は暑く冬は寒い現場です。
とても体力が必要な仕事です。
「体力が必要」という点では、引退したプロレスラーには良い仕事かもしれません。
プロレスラーを引退後に製造業の工場勤務
プロレスラーを引退後に製造業の工場勤務で働く人もいます。
製造業であれば40代を超えても、未経験でも募集があります。
ただし、ほとんどは契約社員やアルバイトですので、働く工場選びが重要です。
中には、最初のうちは契約社員やアルバイトですが、働きぶりが良ければ正社員になれる製造業の会社もあります。
今後の人生のことを考えても、いずれ正社員になれる可能性のある製造業の会社を選びましょう。
50代になっても契約社員やアルバイトだと、何かあれば真っ先にクビになります。
50代でクビになってしまうと、もう次の転職ができない危険性もあるからです。
いずれ正社員になれる可能性のある製造業の会社を選んで、正社員になれるよう一生懸命働きましょう。
製造業の現場は、部署によっては立ちっぱなしだったり、夜勤があって昼夜逆転になるなど体力が必要な仕事です。
「体力が必要」という点では、引退したプロレスラーには良い仕事かもしれません。
製造業の良いところは、勤怠管理がしっかりしているため、サービス残業などがないことです。
勤怠システムでサービス残業ができないようになっている工場もあります。
ただし、中には超ブラックな工場もあるため、就職する先は慎重に選びましょう。
プロレスラーを引退後にビル管理の仕事に就職
プロレスラーを引退後にビル管理の仕事に就職する人もいます。
ビル管理の仕事は年齢が高くてもチャレンジできる仕事です。
ビル管理会社によっては30代後半や40代でも転職することができます。
ビル管理というと暇な印象を持つ人もいるかもしれませんが、意外とやることが多く忙しい仕事です。
体力も必要な仕事です。
「体力が必要」という点では、引退したプロレスラーには良い仕事かもしれません。
プロレスラーを引退後に警備員になる
プロレスラーを引退後に警備職に就職する人もいます。
警備の仕事は収入が高いことがメリットです。
立ちっぱなしの仕事のため体力が必要ですが、その点は引退したプロレスラーには良いでしょう。
引退したプロレスラーが警備員であれば、警備の仕事としてはうってつけですしね。
警備の仕事をするには警備の資格が必要です。
また、何か非常事態が起きたときは体を張らなければいけない仕事のため、まれに危険なこともありますが、これも引退したプロレスラーには良い仕事かもしれません。
ただ、業務の大半の時間は暇です。
「稼ぎたい」という引退したプロレスラーには良いでしょう。
警備職のデメリットは、1日をとても長く感じるため「この仕事、いつまでやるんだろう?」と将来が不安になってしまう元プロレスラーもいることです。
プロレスラーを引退後に整体師になる
プロレスラーを引退後に整体師になる人もいます。
プロレスラーの中には現役中に整体師にお世話になった人もいることでしょう。
人を治す・癒す仕事が整体師です。
整体師になるには資格は必要ありませんが、さすがにどこかで勉強や修行をした方が良いでしょう。
何の知識もないまま、自分の独学と主観で人様の体に触れるのは危険です。
もし何かあった場合に責任をとりきれません。
整体師として勉強や修行を積んで、技術が身につけば将来自分の整体院を開業できる可能性もあります。
整体院のデメリットは、周りに整体院が多すぎることです。
だれでも開業できるために、町には整体院があふれかえっています。
それだけ多くのお客さんを取り合っていることになりますし、集客にはかなり苦労します。
整体の腕は良くても、集客できずに整体院を廃業する人がたくさんいます。
開業するのは失敗するリスクもあります。
不動産会社の営業
プロレスラー引退後に不動産会社の営業マンになる人もいます。
不動産会社の営業とは、投資用不動産の営業です。
正直、人から嫌われる仕事でもあります。
投資用不動産の営業の人は「不動産を勧めてきて嫌だ」と思う人が多い仕事です。
また、引退したプロレスラーが営業職をやるときの注意点が「威圧感」です。
ただでさえ大きくて迫力のある元プロレスラーは、特に女性に対して威圧感を与えてしまうことがあります。
これは人と良好な人間関係を築く必要がある営業職には大きなマイナスです。
体の大きさをうまく「安心感」につなげましょう。
安心感のある人は営業成績も良くなります。
これは練習が必要です。
色々な人に見てもらって、自分はどんなときに威圧感が出るのか、どんな風にすると安心感を与えられるのか教えてもらいましょう。
不動産営業の仕事は高いコミュニケーション能力が必要な仕事です。
口下手な元プロレスラーには厳しい仕事でしょう。
また、当然ノルマがあるため、決められた期限内に決められた売上を挙げられなければ給料が著しく下がるか、クビです。
営業職には「目標を達成する力」「最後まであきらめない力」が求められます。
こうした点でも、厳しいプロレスラーの世界で培った経験が活かせる仕事とも言えるでしょう。
不動産営業は本当に厳しい仕事ですので、やるのであれば覚悟しておきましょう。
プロレスラーを引退後に生命保険の営業に転職
プロレスラーを引退後に生命保険の営業マンに就職・転職する人もいます。
生命保険の営業職は、正直言って不人気職です。
「保険の営業」をやりたい人は少ないため、比較的簡単に就職できます。
生命保険営業の仕事も「人に嫌われる仕事」だと思ってください。
名刺を渡せば「あぁ…保険屋か…」と嫌われることがたくさんあります。
保険屋さんは「無理やり保険を勧めてくるうざい存在」と思っている人が多いのです。
社会的地位もなぜかすごく低いです。
保険営業はほぼ出来高の仕事です。
保険がたくさん売れれば給料は青天井です。
年収1億円以上稼ぐ保険営業の人もいます。
ですが、保険が売れなかったときは、月給が10万円を切ることもあります。
保険が売れなければ生活できません。
ノルマも厳しい仕事です。
保険営業の離職率は90%以上です。
※私は元保険営業マンですので、実態はよく知っています。
保険営業の辛いところは、保険契約をもらったお客さんが3年以内にその保険を解約してしまうと、「保険会社からもらった保険販売手数料を保険会社に返金しなければいけない」ということです。
そのため、保険契約をもらっても3年間は安心できないということです。
※なかなかヤクザな仕事ですよね。
大きい保険契約が3年以内に解約になると、その月の給料がゼロになるだけでなく、100万円以上を保険会社に返金する義務が発生します。
とても厳しい仕事のため、もし保険営業の仕事をするのであれば覚悟しておきましょう。
プロレスラーは引退年齢が高いため、転職に不利
前述の通り、プロレスラーは引退する年齢が高くなりがちのため、セカンドキャリアで就職や転職をする場合の選択肢が少ないというデメリットがあります。
ケガなどで20代のうちにプロレスラーを引退した人はある意味ラッキーで、就職や転職の選択肢が少々広くなります。
社会人経験がなくプロレスラーしかしてこなかったという人は、当然就職や転職には不利です。
ですが「厳しいプロレスラーの世界でやってきた」ということは素晴らしい強みです。
厳しいプロレスラーの世界でやってきたことで「目標を達成する力」「最後まであきらめない力」「辛い境遇に耐える力」が身についているはずです。
こうした力はビジネスの場でも活かせる力です。
厳しいプロレスラーの世界でやってきたことで「目標を達成する力」「最後まであきらめない力」「辛い境遇に耐える力」が身についているということが、企業の採用面接でとても有利になります。
「私は厳しいプロレスラーの世界で、目標を達成する力、最後まであきらめない力、辛い境遇に耐える力を身につけてきました。この力を御社に活かしたいと思い、御社を志望します」というのが志望動機になります。
引退したプロレスラーにしか言えない志望動機ですので、他の面接応募者に差をつける面接にできる可能性があります。
引退したプロレスラーのメリットを活かす採用面接をするには、ノウハウを学ぶ必要がありますし、当然練習も必要です。
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プロレスラー引退後の就職・転職に有効活用すると、スムーズにセカンドキャリアをスタートすることができます。
プロレスラー引退後の独立や起業は危険
プロレスラー引退後に自分で商売を始める人もいます。
スポーツジム、整体院、整骨院、飲食店などが多いです。
ですが、起業にはリスクもあります。
ビジネスに失敗して借金を抱えてしまい、自己破産する元プロレスラーもいます。
特に、プロレスラー引退後に飲食店を開業する人が多いですが、飲食店はあらゆる商売の中でも難易度が高いです。
飲食店のデメリットは、
- 初期投資が大きい
- 客単価が安い
- 仕入れたものが腐る
- 競争が激しい
- 固定費が高い
です。
飲食店は2年以内に約50%が廃業しています。
飲食店で成功するのはとても難しいのです。
また、引退したプロレスラーに近寄ってくる「経営コンサルタント」の類には注意してください。
「経営コンサルタント」「起業コンサルタント」などは「独立・起業の手伝いをします」と言って元プロレスラーに近づいてきて、コンサルティング料金といって高額のお金もらって、ある日突然いなくなる悪徳なコンサルタントもいます。
「経営コンサルタント」を名乗る人間の話を簡単に信じてはいけません。
詳しくは『起業したい元アスリートやスポーツ選手へ』を読んでみてください。
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引退したアスリートのインタビューサイト
「元アスリートの引退後のインタビューサイト」があり、プロレスラーの引退後のセカンドキャリアの参考になりますので見てみてください。