オリンピック選手の引退後は？
オリンピック選手の引退後の仕事が問題視されています。
オリンピックの競技にもよりますが、プロスポーツがないオリンピック競技では、引退後の収入の問題は未だに大きいです。
ようは「競技では稼げない」のです。
オリンピック後にアルバイトで働く選手も
オリンピック競技によってはアルバイトをしながらオリンピックを目指す人もいます。
時間の都合も効きやすいですからね。
実業団でもなく、スポンサーもつかない選手はアルバイトをしながらオリンピック出場を目指す人もいます。
オリンピック出場後もまたアルバイトに戻る人もいます。
どうしても競技が最優先になりますから、オリンピック候補選手は仕事やビジネスにおいてのキャリアは積みにくいです。
20代後半や30代でオリンピック競技を引退してから本格的に仕事をすることになりますが、高卒や大卒で企業に就職した人から比べると、引退後のオリンピック選手・候補選手はあきらかにキャリアが不利です。
オリンピックに出場する実業団選手にも過酷な現実が…
オリンピックに出るような実業団選手は、引退後も会社に残り社業に専念することができるケースもあります。
現実的には、オリンピックに出るほどの人は、やはり最優先は「競技」です。
オリンピックに向けた練習や大会があるため、仕事の優先順位はどうしても下になってしまい、「ビジネスマンとしての素養」は他のビジネスマンと比べると明らかに低いです。
実業団の中には、オリンピック選手の引退と同時に「解雇」という企業も多いです。
オリンピックに出るような人は「企業の広告塔」であり、現役を引退すれば広告の役割を果たせなくなり、解雇になるということです。
特にオリンピックを目指す人となると現役中は社業にあまり専念できず、引退後は「いらない人材」という厳しい現実があります。
オリンピック選手の引退後の進路
例えば、30代くらいで現役を引退したオリンピック選手や候補選手の引退後の収入は、厳しい現実が待っています。
超有名オリンピック選手でメダルを取得した人には指導者というセカンドキャリアもありますが、それはごく一部。
引退後に大学の講師になる人もいますが、これも相当競技成績が良かった人やオリンピックで好成績を残した人のみ。
自身のやっていた競技の連盟や協会に入る引退した人もいますが、これも一握りのオリンピックで活躍したトップの人だけです。
ほとんどのオリンピック選手や候補選手は、引退後に競技から離れるケースが多く、一般企業に転職する人が多いです。
オリンピック選手の引退後の起業は危険
オリンピック競技の引退後に独立・起業する人もいますが、ビジネスに失敗して借金をかかえ、自己破産する人もいるので慎重な判断が必要です。
引退後に商売を始めるということはスポーツとは全く違う「経営能力」が必要です。
「実業家」を言えば聞こえは良いですが、かなりのリスクを背負うため、リスクを避けたい場合は会社員が無難です。
また、元アスリートや引退したオリンピック選手の被害が多いのが「開業コンサルタント」「起業コンサルタント」「経営コンサルタント」などに騙されてお金を失ってしまう、借金を負ってしまう、自己破産してしまうなどの被害も多いです。
経営は甘くありません。
オリンピックに出た人が引退すると寄ってくる輩がいますので、絶対に信用してはいけません。
詳しくは『起業したい元アスリートやスポーツ選手へ』を読んでみてください。
オリンピック選手引退後の資格取得にも要注意
オリンピック選手の引退後のセカンドキャリアとして、何か資格を取得する人もいますが、資格をとっても年収が上がるわけではありません。
多くの資格を取得する、引退したオリンピック選手は意外にも多いです。
「引退後に何か肩書きがほしい」という気持ちはわかりますが、資格を発行している協会を稼がせているだけのケースも多いです。
「何のために資格をとるのか」「資格をとって、どう引退後の収入にするのか」まできちんと考えてから資格を取得しましょう。
オリンピック選手の引退後の仕事
オリンピック競技引退後に一般企業に就職・転職する人が多いわけですが、今まで競技に打ち込んできた人が、突然社会人中心で働くのはやはりギャップがあります。
高校や大学を卒業後に社会人として打ち込んできた人と、オリンピック競技に集中してきて引退した人とでは、当然仕事の能力に差がでます。
オリンピック競技引退後は年齢も20代後半～30代になっており、一般の社会人として頑張るというのは現実的には辛い部分があります。
実際に転職活動がうまくいかない、引退したオリンピック選手もたくさんいます。
オリンピック選手の引退後の就職・転職事情
引退したオリンピック選手やオリンピック候補選手の中には「自分はスポーツしかやってこなかった」ということを、自分のデメリットに感じている人が多いです。
ですが、オリンピックを目指すレベルでスポーツを続けてきたということは、見せ方を変えると企業に対して大きな魅力になることをご存知でしょうか？
オリンピックを目指すレベルでスポーツをやってきた人は「精神力、根性がある」「あきらめない、やり抜く力がある」「目標を達成する力がある」ということです。
事実、こうした力がないとスポーツはできませんよね？
こうした力は仕事にも十分活かせるもので、引退したオリンピック選手や候補選手を欲しがる優良企業が増えているのです。
また、引退したオリンピック選手や候補選手は、シンプルに「体力がある」ということも大切です。
引退したオリンピック選手が持つ、一般人にはない体力と精神力に注目している企業が増えているのです。
詳しくは『体育会系は就職や転職に有利な15の理由』を読んでみてください。
企業は根性のない若者にうんざりしている
近年は、新卒で入ってきた新入社員や、20代の社員が簡単に会社を辞めるような時代です。
「ブラックだ」「自分に合わない」など、すぐに会社を辞めてしまいます。
企業は人を採用するのにもコストをかけているため、簡単に辞められてしまうと大きな損害なのです。
前述の通り、引退したオリンピック選手やアスリートは体力と精神力が一般人よりも強く、企業側はすぐ辞めてしまう一般の若者を採用するよりは引退したオリンピック選手やアスリートを採用したいのです。
こうした企業と引退したオリンピック選手がスムーズに出会うことができれば、引退したオリンピック選手のセカンドキャリアはうまくスタートできます。
引退したオリンピック選手を求める企業をどう探すか
ただ、引退したオリンピック選手がこうした企業を探し出すのが難しいのも現実です。
例えば、ネットの求人情報を見ても、どの企業が引退したオリンピック選手・オリンピック候補選手を積極的に採用しているのかがわかりません。
ネットの求人情報は正確には「求人広告」ですから当然良いことしか書いてありません。
そのため、どれが本当の情報かわかりません。
ハローワークはもっとわかりません。
企業情報が多すぎて、自分で選ぶのは困難です。
また、ハローワークは別名「無料人材紹介」とも言い、人材が欲しい企業側が無料で求人票をハローワークに出すことができます。
そうなると、資金力のない企業の求人票も混ざってしまいます。
事実、ハローワークの求人で転職した人が「求人情報と話が違う…」ということでトラブルになっているケースが多いのです。
変な企業も求人票を出しているため、ブラック企業も多いです。
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