アイスホッケー選手の引退後は?
アイスホッケー選手の引退後をご紹介します。
現在国内に、いわゆる「実業団チーム」は2チームしかありません。
※日本製紙クレインズ、王子イーグルス
こうした実業団チームの選手は、社業もしながらプレーしています。
それ以外のチームはスポンサーがついていますが、そこで給料をもらえるわけではなく、遠征費なども自腹です。
また、オリンピック選手として活躍する選手もいますが、実業団であればオリンピック選手であれ、アイスホッケーは日本ではマイナースポーツのため、引退後の生活はなかなか厳しいものがあります。
実業団チームに所属している選手は、競技引退後に社業に専念する人もいます。
ただ、中には「アイスホッケーをやりたいからこの会社に入った」という選手もいるため、引退後に転職する人もいます。
実業団チーム以外の選手は、もともと自分が働いていた会社でそのまま勤めたり、引退を機に転職する人もいます。
いずれにせよ「アイスホッケーで食べていく」というのはかなり難しいのが現実です。
アイスホッケー選手の就職・転職の注意点
今までアイスホッケーに打ち込んできた選手が、突然社会人として働くのはやはりギャップがあります。
高校や大学を卒業後に社会人として打ち込んできた人と、仕事とアイスホッケーの両立をしてきた人とでは、仕事の能力に差がでます。
年齢も20代後半~30代になってから社会人として頑張るというのは、現実的には辛い部分があります。
実際に転職活動がうまくいかない元選手もたくさんいます。
ただ、実際に人材が欲しい企業側はどうかというと、「元アスリート」に注目しています。
近年、新卒で入ってきた新入社員や、20代の社員が簡単に会社を辞める時代に入っています。
「ブラックだ」「自分に合わない」など、すぐに会社を辞めてしまいます。
企業は人を採用するのにもコストをかけているため、簡単に辞められてしまうと大きな損害です。
なぜ企業が「元アスリート」に注目するかというと、元アスリートは、「根性がある」「最後までやり切る」「あきらめない」「粘り強い」などのイメージが企業側にあるからです。
ですので、積極的に元アスリートを採用したいという企業が存在するのも現実です。
こうした企業と元アスリートがスムーズに出会うことができれば、元アスリートのセカンドキャリアはうまくスタートできます。
ただ、元アスリートがこうした企業を探し出すのが難しいです。
例えば、ネットの求人情報を見ても、あれは正確には「求人広告」ですから当然良いことしか書いてありません。
また、どの企業が自分に合うのか、どの企業が元アスリートを積極的に採用しているのかがわかりません。
ハローワークはもっとわかりません。
企業情報が多すぎて、自分で選ぶのは困難です。
また、ハローワークは別名「無料人材紹介」とも言い、人材が欲しい企業側が無料で求人票をハローワークに出すことができます。
そうなると、資金力のない企業の求人票も混ざってしまいます。
事実、ハローワークの求人で転職した人が「求人情報と話が違う・・・」ということでトラブルになっているケースが多いです。
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