体操選手の引退後は?

体操選手の引退後をご紹介します。

体操選手の多くは大学卒業と同時に引退して、一般企業に就職します。

オリンピックを目指す選手だけが、大学卒業後も競技を続けます。

 

体操競技はプロがあるわけでもなく、食べていけるスポーツではありません。

また、競技寿命も長くないので、早くにセカンドキャリアの問題にぶちあたります。

 

オリンピックや世界選手権でメダルを獲得したような選手は大学や体操教室のコーチ・指導者やインストラクターの仕事に就けることもありますが、それは一握りのトップ選手だけです。

 

ところが、「体操を活かせる仕事」は世の中にほとんどありません。

「自分のやってきたことを活かしたい」と思っても、なかなか活かせる仕事がありません。

有名体操選手の引退後のご紹介

ちなみに、有名な体操選手の引退後を見ていきましょう。

有名な選手はどのような引退後を歩んでいるのでしょうか?

池谷直樹さんの引退後

池谷直樹さんの現役時代の成績は、1995年に全日本選手権で総合9位、全日本学生選手権で総合3位という成績を残しています。

体操競技引退後はテレビで見ることが多かったですね。

1996年のアトランタオリンピックではニュース番組のキャスターも務めています。

 

池谷直樹さんと言えば、やはりTBS番組「スポーツマンNo.1決定戦」の出演が印象的ですよね。

跳び箱のイメージが強いのではないでしょうか?

いつも上位に勝ち残っていましたよね。

今後の活躍も楽しみですね。

池谷幸雄さんの引退後

池谷幸雄さんの主な戦績をご紹介します。

  • 1988年 ソウル五輪 団体総合 銅メダル
  • 1988年 ソウル五輪 ゆか 銅メダル
  • 1992年 バルセロナ五輪 団体総合 銅メダル
  • 1992年 バルセロナ五輪 ゆか 銀メダル

と、素晴らしい成績を残しています。

 

現役引退後はタレントとして活躍しています。

テレビ出演が多かったですね。

バラエティ番組にも出演していました。

 

また、タレント活動と同時に体操教室(池谷幸雄体操倶楽部)を設立しています。

関東に4校、関西に1校を開校しています。

2007年には「池谷銀牙」としてプロレスデビューもしています。

また、2010年には参議院選挙に立候補しています。(落選)

今後の活躍も楽しみですね。

森末慎二さんの引退後

森末慎二さんと言えばやはり1984年のロサンゼルスオリンピックでの鉄棒が印象的でしたね。

ロサンゼルスオリンピックでは、鉄棒で金メダル、跳馬で銀メダル、団体で銅メダルを獲得しています。

現役時代は紀陽銀行に所属していましたが、現役引退時に退社しています。

 

現役引退後はテレビ出演がとても多かったですね。

「アッコにおまかせ!」「電波少年」などが代表的です。

また、映画ではゴジラシリーズに出演しています。

 

佐藤企画に所属しています。

また、森末企画の代表取締役も務めています。

日本体操協会の理事で、九州共立大学の特別客員教授もしており、体操部を定期的に指導しています。

田中理恵さんの引退後

田中理恵さんは現役時代に、2010年ジャパンカップ女子団体総合で銀メダルを獲得しています。

アジア大会では、

  • 2010年 女子団体総合 銀メダル
  • 2010年 女子個人総合 銅メダル
  • 2010年 跳馬 銀メダル

を獲得しています。

2012年のロンドンオリンピック出場が印象的ですね。

 

2013年に現役を引退しています。

現役引退後は日体大教員として体操選手の指導をしています。

マネジメント所属は株式会社フィルブロード。

2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会理事にも就任しています。

 

テレビ出演も多く、引退したあともメディアで目にすることが多いですね。

2017年にはご結婚されています。

今後のご活躍も楽しみです。

体操選手の引退後の就職先

多くの体操選手は引退後に就職する人が多いです。

現役を引退後は、

  • スポーツトレーナー
  • パーソナルトレーナー
  • 整体師
  • 柔道整復師や鍼灸師

を目指す人もいますが、特にトレーナーは需要がありません。

 

スポーツジムなどで働くことになりますが、求人がいつもあるわけではないのと、給料がものすごく安いです。

家族を長く養っていけるほどの収入は稼げません。

正社員ではないケースも多いです。

年齢の問題もやってきますので、長く働ける仕事ではありません。

 

整体師は整体を学ぶ費用と時間が必要ですし、整体師の求人はありますが仕事は過酷です。

体を壊して辞めていく整体師も多いです。

整体院を独立開業する人もいますが、そのほとんどはうまくいかず廃業しています。

整体院は競合が多すぎます。

他の院との差別化ができず、ほとんどの院が廃業します。

 

柔道整復師や鍼灸師は国家資格ですので、3年制の専門学校に通わなければいけません。

その費用と時間をどう捻出するかと、年齢的な問題もあります。

柔道整復師や鍼灸師の求人は多いですが、あまり稼げる仕事ではありませんし、過酷な仕事です。

ブラックな整骨院・接骨院も多いので、厳しい仕事です。

もちろん、整骨院・接骨院も数が多いので、独立開業はかなりリスクがあります。

 

セカンドキャリアとして、何か資格を取得する人もいますが、資格をとっても年収が上がるわけではありません。

体操選手の就職・転職の注意点

ほとんどの選手は一般企業に就職します。

ただ、10代のころから体操漬けの生活をしてきた選手が、突然一般企業で働くというのはそんなに甘いものではありません。

年齢が若ければまだ対応できますが、30代を超えてからの一般企業の仕事は最初は大変です。

また、自分より年齢が若い人の部下になることもあるでしょうし、プライドの高い方はプライドが傷つくかもしれません。

ワードやエクセル、電話応対、名刺交換のやり方、敬語・尊敬語・謙譲語も1から勉強しなければならない人もいます。

 

一般企業で働く前に、そうしたビジネス研修を受けてから就職することも大切です。

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